ヌメ革のランドセルはお手入れすべき?ヌメ革の特徴やお手入れ方法を詳しく解説!
表面のコーティングが行われないヌメ革のランドセルは、定期的なお手入れでより美しい見た目を保てます。使用する道具は革用クリームや防水スプレーなど手軽に揃えられるため、安心してくださいね。
今回はヌメ革のランドセルのお手入れ方法について詳しく解説いたします。
■ヌメ革のランドセルは水に弱い
まずはヌメ革の特徴についてご紹介します。
・ヌメ革の特徴
ヌメ革は伸縮性のない、堅牢な革です。一般的にランドセルは、お子さんが使いやすいよう、表面にはっ水・防水加工などが施されますが、ヌメ革の場合は表面を加工しないことも特徴の一つです。そのため、はっ水・防水加工が施されているランドセルに比べると、水に弱いという欠点があります。
革の種類によっては革の脂が保護膜となり、加工が不要なものもありますが、ヌメ革にはこの保護膜もありません。
・水に濡れるとどうなる?
ヌメ革のランドセルが水に濡れてしまうと、革が硬くなったりシミになったりします。
さらに水に濡れたまま放置すると、革の繊維が引き締まった状態で固まってしまうため、型崩れの原因にもなりかねません。また、ひび割れを起こすこともあります。
水に濡れたことによってできたシミは落とせません。そのため、できるだけ濡らさないようにすることが大切です。
・水に濡れてしまったら
ヌメ革のお手入れグッズとして、ヌメ革専用のクリームや防水スプレーがあります。心配な方は、日頃からランドセルのお手入れを行うことも有効です。
万が一濡れてしまった場合は、早めに布などで拭き取り、水分を取り除きましょう。ただし、ドライヤーなどで乾かすとヌメ革が傷んでしまいます。日の当たらない風通しのよい場所でしっかりと乾かしてください。
■ヌメ革のランドセルのお手入れ方法
ヌメ革のランドセルを美しく保ちながら長く使うには、日頃からのお手入れが効果的です。お子さんと一緒にお手入れをすれば、よりランドセルに対する愛着や、ものを大切にする気持ちが育つかもしれませんよ。
・揃えるもの
ヌメ革ランドセルのお手入れに必要なものは4つです。
①ブラシ…汚れをとるためのブラシ。馬毛がおすすめ。
②やわらかい布…爪で革を傷つけないための布。古いTシャツなどでも可。
③クリーム…ヌメ革用のクリーム、またはオイル。革靴用のクリームは成分によってシミになるため注意。
④防水スプレー…革靴用でヌメ革に使えるものがおすすめ。
・お手入れ方法
毎日のお手入れは、ブラッシングや拭き取りを行い、汚れが付かないようにする程度でよいでしょう。1~2週間に1回、防水スプレーを使い、1か月に1回、クリームを使ってお手入れします。
ランドセルの汚れを落とした後、布を指先に巻き付けてクリームを塗りこみます。小さな円を徐々に大きくするイメージで動かしてください。傷がある場所は強めに塗りましょう。ただし、塗り過ぎるとシミになるため、量が多かった場合はすぐに拭き取ってください。
最後に防水スプレーをして、30分以上しっかりと乾かしましょう。
ヌメ革はお手入れが大変だと感じる方がおられるかもしれませんが、傷やシミもお子さんの成長の証と実感できるのも魅力です。6年間の思い出とともに、大切な品になるでしょう。