【使うほどに愛着がわく】牛革ランドセルが人気な理由
ランドセル選びは素材も大切です。人工皮革、牛革、コードバンの三種類がありますが、近年もっとも購入されているのが人工皮革製になります。その割合は65%にも上り、非常に人気があることが分かります。人工皮革製はお手頃で軽く、耐水性にも優れておりカラーも豊富ですから、多くの方に親しまれています。
しかし、天然革には人工皮革では出せない魅力があります。今回は牛革ランドセルの魅力とお手入れについてご紹介いたします。
ランドセルに使われている素材
冒頭でお伝えしたとおり、ランドセルの素材には人工皮革、牛革、コードバンの3種類があります。それぞれどのような素材なのか見てみましょう。
・人工皮革
合成樹脂を加工した素材で、合成皮革と人工皮革の2種類があります。人工皮革の方が強度に優れ、一見すると天然皮革のような風合いがあります。量産しやすく、軽くて価格も手ごろなので人気があります。
・牛革
ランドセルに使用される牛革にはボルサ、スムース、ヌメ革などがあり、使われる部位や加工の違いでそれぞれが持つ質感が楽しめます。牛革は耐久性があり、使うほどに体に馴染みやすいので根強い人気があります。
天然素材ならではの風合いも美しく、時間が経過するほど、味わいのあるビジュアルになるので、愛着が湧きやすく、長年使っていける素材です。
・コードバン
1頭の馬から1~2枚しか取れないとても貴重な皮革です。ランドセル素材のなかではもっとも高級品で、その耐久性は牛革に勝ります。元々の製造量が少ないため、人気のモデルは早めに売り切れてしまうこともあります。
・どの素材が一番おすすめ?
ランドセル選びで重要視するポイントは各家庭によって異なるので、一概にはいえませんが6年間使用することを想定すると、耐久性と値段のバランスがとれているのは牛革ランドセルといえるかもしれません。
人工皮革製は人気が高いですが、他の子と一味違う高級感を求めていらっしゃる方は、天然素材ならではの美しいランドセルをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
牛革ランドセルはこんな子どもに向いています!
「牛革ランドセルにしたいけど、うちの子に合っているかな」とランドセルを決めかねているパパとママにご参考にしていただければと思います。
・子どもの体格
ランドセルを選ぶときは子供にとって、負担にならないかどうかは重要なポイントですよね。牛革ランドセル自体の重さは1,400g前後。かたや人工皮革は1,200g前後の重さとなっています。教科書などが入ると、牛革の方が少し重たく感じるかもしれません。その場合は、試着の際に肩ベルトを調整して、背負いやすくなるように工夫してみてください。それでも子どもが重たいと言う場合には購入を考え直す必要があるかもしれません。
・ベーシックなランドセルを好む
牛革の良さは何といっても質感です。肌触りはしっとりしていて、使うほどに革が落ち着き味わい深くなります。ベーシックなランドセルほど革の質感が現れやすいので、学年が上がるにしたがって違いが分かるようになります。もともとベーシックなランドセルを好むお子様なら、より愛着を持ちやすくなりやすくなるので、とてもおすすめです。
牛革ランドセルを傷みから守るために
日に日に扱い方が雑になり、気が付けば傷だらけになっていたということってありませんか?「牛革だから!」と神経質になって手入れをする必要はありませんが、少しの心掛けできれいな状態を維持することができます。
・型崩れを防ぐ
型崩れは頻繁に強い力で押さえつけたり、引っ張り続けることが原因で起こります。ランドセルをイスの代わりにして座る、荷物を詰め込み過ぎるといったことがないようにしましょう。
・表面のヒビや傷
牛革は傷に強く、細かい傷なら目立ちにくいので、あまり気にする必要はありません。
どうしてもヒビや傷が気になる時は、牛革を柔らかくする効果のある保湿クリームを少し塗って表面を保護してみてはいかがでしょうか。クリームは油分を含むため、付け過ぎてシミにならないよう少量にしましょう。
・水濡れ
牛革は水に弱い性質です。ですがほとんどのランドセルは表面に撥水加工が施されているため、少量の水なら乾いた布ですぐに拭き取るくらいの処置で問題ありません。雨が多い時期はランドセルカバーが便利です。ただしランドセルカバーを付けたままにしていると、湿気がこもって革を傷める原因になります。
定期的に外して陰干しで自然乾燥させましょう。ドライヤーなどで急激な熱を加えると革が縮んでシワができるのでお気をつけください。
無意識に「人工皮革は手軽だけど、天然皮革はデリケート」と、素材によってランドセルに向ける意識に違いが出るかもしれませんが、どの素材のランドセルも子どもと一緒に成長する存在です。ランドセルは小学校時代しか使いませんが、思い出の逸品として、大切に扱うようにしてくださいね。