ランドセルは素材選びが重要!3種類の素材(人工皮革、牛革、コートバン)のなかからオススメを紹介

ランドセルは素材選びが重要!3種類の素材(人工皮革、牛革、コートバン)のなかからオス

ランドセルは小学校の6年間、背負い続けるものです。同じ購入するなら、できる限り長く使っていけるものを選んであげたいですよね。そこで、今回はランドセルに主に使用されている3種類の素材(人工皮革、牛革、コートバン)の違いをそれぞれの特徴を比較しながら解説。最もおすすめの商品をご紹介します。

 

 

ランドセルの素材

■ランドセル素材に使われている皮革の割合

ランドセルの素材には人工皮革と天然皮革があります。現在生産されているランドセルの約90%は人工皮革で、牛革やコードバン(馬のお尻の部分の皮)はわずか10%程度だそうです。

 

■実際に購入されている割合

地域によって差があるようですが、人工皮革は約65%、天然皮革は約35%という割合で購入されているようです。

 

数字で表すと人工皮革の方がよく選ばれているように見えますが、ランドセルは実際に背負ってみた感覚や耐久性、機能、値段などを総合的に見て判断するため「最終的には個人の見解によるところが大きい」ということになります。では人工皮革と牛革、コードバンの違いについてそれぞれ詳しくみてみましょう。

人工皮革

人工皮革

 

■人工皮革はどんな素材?

人工皮革は不織布の上にポリウレタン樹脂を塗って作られています。不織布にはナイロンやポリエステルなどの生地を使用し、型押し加工を施して見た目を天然皮革に近づける工夫がとられています。大量生産に向いており、人工皮革を使った製品は衣類や鞄、靴、雑貨、ボール、車のハンドルカバーなど多岐にわたります。

 

人工皮革に似た素材に合成皮革があります。合成皮革は人工皮革よりも安価に製造できるため、海外製品のランドセルの多くは合成皮革が使用されています。合成皮革でできたランドセルは値段が安いものの耐久性に頼りなく、長期的な使用を目的とするランドセルには不向きだといえます。

 

・重さ

人工皮革で作られたランドセルの重さは1,000~1,250g。教科書やファイル、文房具などを含めるとランドセルの重さは2kg近くになるので、体が小さい子どもやランドセルの軽さを重視したいときは人工皮革がおすすめです。

 

・値段

平均的な値段は30,000~50,000円。価格はメーカーによって異なるので、機能性やアフターサービスといった点が重視されます。

 

・耐久性

摩擦や水に強く、通気性があり型崩れもしにくいのが人工皮革の特徴です。また手入れが簡単なので子ども自身が自分で手入れをすることもできます。

 

■デメリット

素材にポリウレタンを使用しているため、牛革やコードバンなどの天然素材に比べて劣化が早く、耐久性も劣ります。昔よりも耐久面の改善がおこなわれているものの、樹脂をコーティングした製品なので保管状況によっては表面がめくれてくる場合もあります。原料が石油系素材なので、ストーブやアイロンなどの近くに置くことのないように気をつけましょう。

 

牛革

■牛革はどんな素材?

ランドセルに使われている牛革は「ステアバイト」と呼ばれる2歳以上の牡牛の皮革で、製造工程の加工やメーカーにより「ボルサ/ビトリア」「スムース」と呼ばれ方が変わります。牛革ランドセルは「傷や水に強い」「体になじみやすい」といった特徴があります。

 

牛革ランドセルの特徴であるぶつぶつした表面を「シボ加工」、つるりとした表面を「スムース加工」と呼びます。

 

・重さ

牛革ランドセルの重さは1,300~1,500g。ランドセルの中では少々重量がありますが、背当てや肩ベルトを調整すれば体にフィットするのでそれほど重く感じません。

 

・値段

耐久性がある分、値段は60,000円前後と少々高くなります。ですが牛革ならではの高級感があるので、安価なランドセルと背負い比べたらその違いは一目瞭然です。「毎日使うものだから良い物を選びたい」というこだわり派のパパとママへおすすめのランドセルです。

 

・耐久性

牛革ランドセルは伸縮性があり、表面についた傷が裂けて広がるという心配がありません。型崩れしにくいので小学校を卒業するまで使い続けることができます。

 

■デメリット

天然皮革なので水に弱いという性質を持っています。ですが加工技術が進化し、昔の牛革ランドセルに比べると耐水性はかなり向上しています。ランドセルカバーを使うことで長い間きれいな状態を保つことができます。

コードバン

コードバン

 

■コードバンはどんな素材?

1頭の馬から1~2枚しかとれない貴重な皮革「コードバン」。上質で見た目の美しさや光沢、手が吸い付くほどなめらかな質感は「革のダイヤモンド」「キングオブレザー」とも称されています。使い込むほどに味わいが増し、体になじみやすいのが特徴です。

 

・重さ

コードバンでできたランドセルの重さは1,450g前後。牛革ランドセルとあまり変わらない重さです。

 

・値段

とても希少な製品のため、80,000円以上の値段がついています。

 

 

・耐久性

コードバンには牛革の3倍の耐久性があります。傷や汚れに強く、手入れしだいでは一生使い続ける事ができる製品です。型崩れしにくく美しい見た目を維持し続けてくれますが、優れた耐久性をより長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要です。

 

■デメリット

コードバンは汗や水にとても弱く、濡れた状態で放っておくとシミや型崩れの原因になります。水に濡れたときは早めに拭き取るようにしましょう。日頃のお手入れは乾いた布やマイクロファイバーのクロスなどを使って表面のホコリを落としましょう。

 

 

 

皮革別に見比べてみて気になるランドセルは見つかりましたか。値段や耐久性などを考えると、もっとも使いやすいのは牛革ランドセルではないかと思います。ママ友の口コミや近所の小学生を参考に、お気に入りのランドセルを見つけてくださいね。

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