教科書が重すぎて子どもが腰痛に!?ランドセルはせめて軽量なものを選ぼう!
実はここ10年でランドセルの中身=教科書や資料がどんどん重くなっています。
重すぎるランドセルで腰痛になるお子さまもいるのだとか…。
小学校の6年間は、子どもの体がグンと成長する大切な時期。
ランドセルが体の負担にならないように、ランドセルの選び方に注意しましょう。
最近のランドセルが重たくなった2つの理由
ランドセルの中身が重たくなった理由は2つあります。
①ゆとり教育が終わったから
日本はゆとり教育を終え2011年から小学生の学習量を増加しています。
新しい教育過程では、6年間の学習内容が増えたり内容がわかりやすいように教科書のイラストや写真が多くなったりしています。
このような理由で、教科書のページ数が増加し、重量も増えるようになりました。
②インターネットで調べものをする機会が増えた
最近は、小学校でもインターネットで調べものをする機会が増え、資料のサイズが従来のB4、B5ではなくA4でプリントアウトされることが多くなりました。
これに合わせて、現在のランドセルは、ほとんどがA4フラットファイル対応サイズになっています。
ランドセルの軽量化は進んでいますが、その分ランドセルのサイズも大きくなっています。
どれくらい重くなったの?子どもの体への負担は大丈夫?
「脱ゆとり」で学習量が増えたことにより、教科書のページ数(全教科の平均)は34.2%、教科書の重さ(5教科)は1.5倍に増加しています。
「重すぎる教科書は子どもの健康や発育に問題があるのでは?」と心配するお父さま、お母さまもみられます。
実際に、カルフォニア洲でバックパック(日本ではランドセル)の負担が、背中痛の原因や腰稚稚間板の変形などに影響する可能性を指摘されるということもあったようです。
日本でも年々、腰痛に悩む小学生が増えており、その原因にランドセルの重量化が指摘されています。
ランドセルは、教科書やノートなどを入れたら平均5kgにもなり、高学年では資料集や地図帳なども加わり6kgを超えるといわれています。
姿勢の悪い子どもや、かかとに重心をかけて歩く子どもは腰痛につながりやすくなります。
こうした事情を考慮して、いわゆる“置き勉”を禁止するルールを緩める学校もありますが、その数はまだまだ多くありません。
軽くて丈夫なランドセルが子どもを守るポイント!
小学校6年間は、お子さまの体が成長していく大切な時期です。
重すぎるランドセルや体にフィットしていないランドセルは、お子さまの体によくありません。
教科書や資料が重くなった時代だからこそ、ランドセルを選ぶときは「軽くて丈夫なランドセル」を選びましょう。
ランドセル自体の軽量化はどんどん進んでおり、さまざまな企業で、耐久性を保ちながら軽量化する工夫が重ねられています。
ランドセル選びでは、いくつかランドセルを試着してみて、フィット感や体感重量(背負ったときに感じる重さ)をしっかり確かめましょう。
子どもの成長を守るためには、できるだけ体に負担の少ないランドセルを選ぶことが大切です。
また、上述した通り、姿勢の悪さは腰痛を引き起こす原因になります。まだお子さまが小さいうちに、正しい姿勢を身につけられるように指導しましょう。
また、高学年になるとファッションでランドセルのストラップを長くする子どももみられます。
しかし、ランドセルが体に密着していない状態は、首や腰の骨に悪影響が出る原因になります。
お父さま、お母さまは、お子さまの成長とともにストラップの長さを調節し、直してあげましょう。
教科書の重量化に合わせて、せめてランドセルは軽いものを選んであげたいですね。
また、お子さまが将来、腰痛に悩まされないためにも、歩き方や姿勢についてしっかり指導しておきたいものです。