就学時検診とは?小学校入学に向けて確認しておきたいこと
小学校入学に向けた準備の一つに、「就学時検診」があります。
初めての経験を前に緊張しているお子さんには、どんな内容なのか事前に説明してあげるとよいでしょう。
今回は、就学時検診の内容や流れのほか、確認しておきたいことについてご紹介いたします。
■就学時検診では、どんなことをするの?
健康診断は入学後に行われると思っていた方もいるかもしれませんが、就学時検診は一般的に入学前にあり、以下の内容で行われます。
・就学時検診とは
小学校の入学を翌年に控えたお子さんを対象に行われる法定健康診断で、入学前年の秋頃に入学予定の小学校にて受診します。
当日は、内科、眼科、耳鼻科、歯科などの一般的な検診に加え、保護者への学校説明も一緒に行うのが一般的です。
10月のはじめ頃に自治体から就学時検診の通知書が届くので、詳細は通知書を確認しましょう。
なお、日程が合わない場合や当日に体調不良などで欠席する場合は、会場の小学校に連絡を入れると、別日に変更してもらえます。
しかし、保護者への学校説明も行われることを考えると、できるだけ当日に出席したほうがよいでしょう。
<必要なもの>
当日は、就学時健康診断通知書、母子手帳、上履きと靴袋(保護者用・お子さん用)、筆記用具、健康調査票、就学通知書などの案内に記載されたものを持参してください。
また、当日の服装はお子さんが受診しやすいように工夫してあげましょう。
・就学時検診の流れ
就学時検診の流れを簡単にご紹介いたします。
<受付>
健康調査票を提出します。
お子さんは高学年のお兄さんやお姉さんの案内で、検診が行われている教室を回り、保護者は学校説明を受けるため、その場に残ります。
<健康診断>
内科などの一般的な検診と併せて、知能検査が行われます。
- 眼科:目の診察や視力検査
- 耳鼻科:聴力検査や耳鼻咽喉の検査
- 歯科:虫歯や歯周病の検査
- 知能検査:発達状況を観察
<面接>
学校の先生と面接を行います。
お子さんと先生で行われたり保護者も交えて行われたり、各自治体によってさまざまな方法が採用されています。
なかには、面接を行わない場合もあるようです。
■就学時検診の機会に確認しておきたいこと
就学時検診を受ける際は、以下の点も確認しておきましょう。
・通学路
個別に通学する場合は、お子さんと一緒に通学路を下見して、どこに何があるかをお子さんの視点で確認しましょう。
町内の上級生などと一緒に通学するなら、事前に保護者同士で話し合い、集合時間や場所を決めておく必要があります。
・登校・下校時間
ご家庭によっては、現在の登園時間より家を出る時間が早くなるかもしれません。
そのため、集合時間や登校時間に間に合うよう、家族で協力し合って生活スタイルを変化させていきましょう。
また、学校が終わる時間と、その後の過ごし方も確認しておく必要があります。
塾や習い事に通う場合や学童を利用する場合は、開始時間や申し込み方法などを調べておきましょう。
・小学校の様子
就学時検診は入学予定の小学校で行われるため、校内の雰囲気を把握する機会でもあります。
「来年から通う小学校だよ」「どんな人がいるのかな」などと声かけをして、お子さんの期待感を高めてあげることが大切です。
また、当日に気になる点が出てきた場合は、入学前の学校説明会で質問できるようメモしておきましょう。
就学時検診は入学前の健康状態の把握や、疾病や異常の発見、就学する学級の判断材料など、さまざまな目的を土台に行われます。
受診する側にとっても、校内の雰囲気が確認できるよい機会になるでしょう。