覚えておきたい子どものための防犯対策3選
犯罪被害者の低年齢化とともに、お子さまのための防犯対策の重要性が叫ばれています。そこで今回は、お子さまが小学生になる前に知っておきたい防犯対策を3つご紹介します。
小学生が受ける犯罪被害の傾向
・被害が出やすいのは午後2時から6時の間
警視庁の発表によると、小学生を狙った犯罪は、下校時間から夕食前の間に多発しやすいようです。
・親御さんになかなか話そうとしない
恥ずかしいという思いや恐怖、混乱から、犯罪に遭遇してもすぐに親御さんに話すことができないお子さまは多いといわれています。特に女の子の場合、身体を触られて大きなショックを受けている場合も。
お子さまの様子を日頃からよく観察し、何かおかしいなと思ったらやさしく声をかけてあげてください。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/bouhan/yuukai/uukai.htm(参考:警視庁ホームページより)
防犯対策その1:約束事をつくっておきましょう
・知らない人にはついていかない
「◯◯駅までの道がわからないから、一緒に来て」
「ペットの猫を探しているから、手伝って」
「お菓子を買ってあげるよ、一緒に遊ばない?」
「最近女の子に人気の芸能人を教えて」
このようにお子さまを誘惑し、心を揺さぶる言葉はたくさんあります。しかし、そういった言葉に耳を貸さず、知らない人には絶対についていかないことが大切です。
・ひとりで遊ばない
特にお子さまが年少者である場合は、できるだけ保護者の目が届く範囲で遊ばせましょう。
また、女の子の場合、公衆トイレの個室で1人になることがあります。そういった場合はできるだけ防犯ブザーを携帯し、危険に備えましょう。
・周囲をよく見回してみる
周囲を見渡して、ゆっくりと走行している車や、いつまでも後をついてくる不審者に気をつけましょう。付け狙われて自宅を特定されるおそれもありますので、常に注意するよう指導しておく必要があります。
・危険を感じたら大きな声で助けを呼ぶ
それでも危険な目に遭ってしまったら、「たすけて!」と大声で叫んだり、防犯ブザーで大きな音を鳴らして不審者の存在を知らせるように教えておくことも大事。入学前の準備として、防犯ブザーや携帯電話の使い方を練習させましょう。
防犯対策その2:犯罪被害を防ぐ対策をしておきましょう
・見えるところに名前を書かない
名前を呼ばれたお子さまは、「知らない人ではない」と勘違いして、警戒心を解いてしまいます。見えるところにはなるべく記名しないことが大事です。ランドセルや持ち物に名前を書くときは、近くで見てわかる程度に控えめに。
・いつもの道に潜む「危険スポット」を探す
お子さまがよく使う道や通学路を一緒に歩き、危ない場所をチェックしていきましょう。交番やコンビニ、病院のような、すぐ逃げ込める場所もチェックし、オリジナルの「安全マップ」を作っておくと安心です。
・自宅近辺の思わぬ危険を探してみる
自宅付近であっても、住民以外も立ち入ることができるマンションのエントランスやエレベーターでは外と同様に注意が必要です。お子様にも、家に入るまでは気を抜かないように教えておきましょう。また、防犯カメラの有無をお子さまと一緒にチェックしておくことも大事です。
防犯対策その3:防犯グッズを準備しましょう
・防犯ブザー
防犯ブザーには、ピンを抜くもの、ヒモをひくものなどさまざまなタイプがあります。音が大きく、簡単には音を止められないものを選びましょう。簡単に扱えて壊れにくいものであることも重要です。
・GPS付きキッズケータイ
位置情報を発信する機能がついたキッズケータイは、連絡手段としてはもちろん、防犯グッズとしてもおすすめ。常にお子様の居場所を把握できるので安心です。また、防犯ブザーの機能がついているものもあります。入学前に購入して使い方を教えてあげましょう。
・ランドセル用「防犯ブザー携帯中」ステッカー
「防犯ブザーを携帯しています」の文字が入ったステッカーをランドセルに貼るのも効果的。不審者へのアピールとともに、周囲の大人に防犯ブザーの音への注意を喚起させます。
・LEDアームバンド
暗いときに光を発して、夜道でもお子さまの存在を周囲に知らせることができます。不審者対策だけでなく、交通事故への対策としても使えます。キーホルダー感覚でランドセルにつけられるリフレクター(反射材)もおすすめです。様々なデザインのものが発売されていますので、アクセサリー感覚でつけられます。
・ホイッスル
防犯ブザーが上手く鳴らせない、「助けて!」と大きな声が出せない、そんなお子さまにも簡単に扱える防犯アイテムです。高く大きな音が出るので、周囲に危険を知らせることができます。
まとめ
小学生になると、親御さんのいないところで行動することも多くなります。お子様が安全に小学校生活を送れるよう、お子さまの防犯意識を高めるとともに、親御さんができる限りの準備をしてあげたいものですね。
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