入学準備のひとつである就学時検診はどんなもの?
翌年に小学校入学を控えているお子さんに必要な健康診断が就学時検診です。スムーズな検診ができるよう、お子さんにも説明しておくことをおすすめします。
今回は就学時検診の内容などについてご紹介いたします。
■就学時検診とは
まずは就学時検診の内容や必要なものについてご説明いたします。
・就学時検診とは?
就学時検診とは小学校に入学するお子さんが入学の5~6か月前(10月~11月末くらい)に受ける健康診断のことです。学校保健安全法によって定められており、お子さんの心身の健康状態を把握することを目的としています。就学時検診の結果は早ければ即日、遅くても1月末までには通知されます。
お子さんの状態によってクラス編成や教員の増員を考えられるため、非常に大切な健康診断です。
・就学時検診の内容
検査内容は歯科、耳鼻科、眼科、内科の4項目です。聴力検査や視力検査ではお子さんが保護者から離れて1人で受ける必要があるため、事前にお子さんに話しておいてあげることをおすすめします。介助が必要なお子さんや、保護者の方と離れるとパニックになってしまうお子さんの場合は、あらかじめ教育委員会保健課に相談しましょう。
ほかには知的発達の検査や面接、相談が設けられていることがあり、アレルギーなどの相談をすることができます。ただし面接や相談は扱いが市区町村によって異なるため、必ず事前に必要な書類などを確認しておきましょう。
・必要なものや服装
就学時検診の前には市区町村からお知らせが届きます。必要なものはお知らせに記載されていますが、一般的に保護者と児童用のスリッパ、母子手帳、健康調査票、筆記用具、就学通知書などが必要です。
また、就学時検診では聴診器を使う内科検診もあるため、上半身は着脱しやすい服装を心がけてください。身長測定もありますので、ロングヘアのお子さんは髪がまとめられるようにヘアゴムを用意しておくようにしましょう。また、髪を結ぶ場合は頭の上の方でまとめると、正しい身長測定が行えないため、低い位置でまとめるようにしてください。
■就学時検診の疑問
続いて、就学時検診でよくある疑問を2つご紹介いたします。
・必ず受けなくてはならない?
原則として就学時検診は必須です。就学時検診はお子さんが過ごしやすい学校生活を送るために必要なことなので、必ず受けるようにしましょう。
ただし、支援学校に行く場合など、一部では就学相談の際に健康診断を行うこともありまので、そういった場合は不要となることもあります。
・もし引っかかったらどうする?
就学時検診で引っかかると、市区町村によって対応が異なります。再検査の通知が届く場合や就学相談、保育園や幼稚園の行動確認が必要になるケースがあるほか、病院での検査を求められることがあります。いずれもお子さんに適した学習環境を整えるために必要なことなので、指示に従って対応しましょう。不安に感じた場合は、自治体にお子さんの発達に関する相談ができる窓口があります。専門家の意見を聞くことができるため、一人で悩まずに相談してみることをおすすめします。
また、お子さんの心身に問題がなくても、慣れない場所や検査によって引っかかってしまうこともあります。就学時検診に引っかかったから駄目ということではありませんので、お子さんのケアを最優先に行いましょう。
就学時検診はお子さんが健やかに育つために必要な検査です。楽しい学校生活を送れるよう、きちんと受けるようにしましょう。