子どもの「なんで?」への理想的な答え方は?
「なんで夏は暑いの?」「どうして空は青いの?」
2歳~6歳前後の子どもは、ある時期から突然、さまざまな物事に対して「なんで?」「どうして?」を連発するようになります。
大人にとっては当たり前のことも、幼い子どもの目にはとても不思議に映るものです。
みなさんの中にも、お子さまからの質問攻撃に困った経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。あらためて「なぜ?」と聞かれるとなんと答えていいかわからないような質問に、いつも丁寧に対応するのはなかなか大変なことですね。
ですが、この時期は、お子さまの知的好奇心を育む絶好のタイミング。この時期は、心理学の分野では「質問期」と呼ばれており、知的好奇心を伸ばすのに最も大切な時期だとされています。
そこで今回は、お子さまの「なんで?」「どうして?」への上手な対応をご紹介します。
子どもの「なんで?」「どうして?」は真剣に受け止めて
子どもが「なんで?」「どうして?」を連発してくることに対して、「ふざけている」「遊んでいる」と思っている方もいるかもしれません。
ですが、これは間違い。
子どもが「なんで?」「どうして?」を発するとき、彼らは大人が思っている以上に真剣です。
幼い子どもにとって、毎日は新しい発見の連続ですから、「これは何?」「なんでこうなるの?」と好奇心が湧くのは当然です。
また、子どもは、目の前で起こる出来事や目の前にあるものの「何が重要で、何がそうでないか」を知りません。大人にとってはつまらないことにも重要なことにも、とにかくありとあらゆる物事に対して興味を持つのは、そのためなのです。
ですから、お子さまの質問には、いつも真剣に向き合ってあげることが大切。
質問を笑ったり、「そんなこと知らなくてもいいのよ」「今忙しいから、あっちに行ってなさい」などと、はぐらかしたり叱ったりするのはよくありません。
忙しいときに煩わしいほど「なんで?」「どうして?」を連発されると、ついイライラしたり邪険にしたくなってしまうものですが、そんなときは、「今ちょっと忙しいから、後でちゃんと教えてあげるね」と伝え、真剣に向き合う姿勢を見せましょう。
子どもの知的好奇心を伸ばす、質問への答え方
では、お子さまからの「なぜ?」「どうして?」に対して、どのように答えるのがいいのでしょうか。
①段階的に答えていく
例えば、「どうして夏は暑いの?」という質問に対して、どう答えたらいいでしょうか。
小学生や中学生になれば、科学的に正しい知識を教えるのが有意義ですが、小さな子どもに最初からそれは難しすぎるかもしれませんね。
そこで、こういった質問には、次の「なぜ?」を引き出すような答えをし、質問と回答を繰り返していくなかで段階的に理解を深められるよう導いてあげましょう。
例えば上記の質問に対しては、「夏はお日様が近くにいるからよ」と答えてみましょう。
おそらく子どもは、今度は「じゃあどうして夏はお日様が近くににいるの?」という疑問を持つでしょう。
そのようにしてひとつひとつ段階的に答えていく中で、徐々に理解が深まり、知的好奇心や学習意欲が育まれていきます。
②できるだけその場で答える
子どもの知的好奇心や学習意欲が最も膨らんでいるのは、質問をしてきた「そのとき」。ですから、できるだけその場で答えてあげることが大切です。
②わからないときは一緒に調べてみる
質問の答えがわからないときは、お子さまと一緒に調べてみましょう。「知らない」「そんなこと知らなくてもいいの」などと断るのはよくありません。
「ママも知らないから一緒に調べてみよう」と、お子さまと一緒に絵本やインターネットの子供向けサイトなどを見て、わかるよう噛み砕いて説明してあげましょう。
こうすることで「わからないことは調べる」という習慣をつけることにも繋がります。
③答えを考えさせてみる
ある程度知能が発達してきた5~6歳の子どもに「なんで?」と聞かれたら、「なんでだと思う?」と質問して、自分で考えさせてみましょう。こうすることで、自分で考える力を育てることにつながります。
もちろん、質問返しで終わらせるのではなく、最後にはきちんと答えを教えてあげることが大切です。
いかがでしたか。
「なんで?」「どうして?」という疑問が洪水のように溢れ出す時期のお子さまとの向き合い方はとても重要。お子さまの知的好奇心を伸ばせるよう、参考にしてみてくださいね。
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