入学前に直したい、おもらしの原因と対策

 

小学校入学を前に、お子さまの「おもらし」について心配しているお父さま・お母さまは多いのではないでしょうか。

もう自分でトイレに行けるようになっていても、幼いうちはうっかりおもらしをしてしまうことがあるものです。

 

そこで今回は、おもらしの原因をご紹介するとともに、お子さまがおもらしをしてしまったときにどう対応すべきか、考えていきましょう。

おもらしの原因は?

 

おもらしの原因として考えられるのは、以下の3つ。

 

■何かに夢中でトイレを忘れてしまった

よくあるのは、「何かひとつのことに夢中になりトイレに行くのが間に合わなかった」というパターンです。

小さな子どもは、何か集中すると他のことを忘れがち。そのため、おしっこに行きたかったことを忘れてしまったり、おしっこに行きたいと思いながらも他のことを優先してしまったりということもあります。

 

■精神的なストレス

幼稚園や保育園でクラス替えがあった……

弟や妹が生まれた……

引っ越しをした……

 

こういった環境の変化は、小さなお子さまに多かれ少なかれストレスを与えます。

お子さまによっては、ストレスによって膀胱が緊張状態になり、少しおしっこが溜まっただけですぐに尿意を感じてしまうことも。そして、突然おもらしをしてしまったり、トイレに走っても間に合わなかったりしてしまうのです。

 

また、一度おもらしをして叱られたり恥ずかしい思いをしたことがあると、それがプレッシャーやストレスとなって余計におもらしを誘発してしまっているのかもしれません。

 

■過活動膀胱炎

あまりにもトイレが近かったり、おもらしが頻繁だったりという場合には、過活動膀胱炎の可能性も疑われます。

過活動膀胱炎とは、まだ膀胱の神経系が未発達なお子さまに起こりやすい病気で、尿意を感じると膀胱が勝手に収縮し、おしっこが出てしまうというものです。

ほとんどの場合は、年齢とともに自然に治るといわれていますが、心配な方は、一度泌尿器科を受診してみるといいでしょう。

 

 

 

 

 

 

子どものおもらしにどう対応すべき?

 

お子さまがおもらしをしたとき、ついつい「だから早くトイレに行きなさいって言ったでしょ!」などと叱りたくなってしまうかもしれません。

でも、これはNG。おもらしは、お子さまのせいではありません。また、叱って直るものでもありません。

 

それに、前述したように、おもらしをして叱られたり恥ずかしい思いをすると、お子さまは「またおもらししてしまったらどうしよう」というプレッシャーやストレスを感じます。そして、さらにおもらしをしやすくなってしまうことも。

 

おもらしは、小さなお子さまにはよくあること。あまり深刻に考えずに、「次からはもっと早くトイレに行こうね」と、促してあげましょう。

 

ただし、頻繁にトイレを我慢する状態が続くと膀胱炎の原因になる恐れがありますので、お子さまの様子には十分注意をしてくださいね。

 

 

また、もしもお子さまがストレスを感じそうな環境の変化に心当たりがあれば、じっくりお子さまと向き合って話をしましょう。

お父さまとお母さまが見守ってくれているという安心感は、子どものストレスを和らげる何よりの薬になります。

ストレスが原因でおもらしをしてしまっているのであれば、心のうちをお父さまやお母さまにお話することで徐々におもらしも改善していくでしょう。

 

いかがでしたか。

これから小学校へ入学されるお年ごろのお父さま・お母さまは、おもらしのことが気になるかもしれません。でも、おもらしは年齢とともに自然と解消していくもの。おおらかな気持ちで優しくフォローしてあげてくださいね。

 

 

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